Windowsでのヘルプでお馴染みCHM(Microsoft Compiled HTML Help)をMacで読みたくなった。
- macOS Catalina 10.15.7
以前は ichm なるツールがあったようだが、公式サイトのドメインが売りに出されており信頼できるバイナリの入手元が不明で、また自前でビルドしようにも手が掛かりそう(リポジトリにはXcode用のプロジェクト・フォルダが転がってるだけ)だったので他を探した。
こちらを導入してみる。
READMEにある通りSourceForgeにある同名プロジェクトは誰かが勝手に作ったものだそうなのでそちらからバイナリを落としたりしないこと(怖っ)。
Mac用のバイナリは提供されないので自前ビルドする。
必要なもの
ライブラリ
- CHMLIB
- wxWidgets
いずれもHomebrewで導入可。
brew install chmlib wxwidgets
今回は最新版であるCHMLIB 0.40とwxWidgets 3.1.5を利用した。
ツール
- autoconf
- automake
こちらもHomebrewで導入可。
brew install autoconf automake
ビルド
./bootstrap
を実行./configure && make
を実行
生成された実行可能ファイル src/xchm
と mac/Info.plist
、 mac/xCHM.icns
を次のように配置するとLaunchpadにxCHMが表示される。
/Application/xCHM.app/Contents ├── Info.plist ├── MacOS │ └── xchm └── Resources └── xCHM.icns
利用
起動するとウィンドウが立ち上がるのであとはメニュー等を見て操作する。
手元で試した限りではコンテンツが日本語のCHMはもちろん、ファイル名が日本語であっても問題なく閲覧できた。